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新聞への掲載⑤

- 2024年10月号 -

先日(9/18)、神奈川新聞の朝刊へ文章を掲載させて頂きました。

 

今回はインプラントに関する質問を選ばせていただきました。せっかくですのでトピックに掲載記事および原稿文章を掲載させて頂きます。

 

(掲載記事)

240924

 

(原稿)

Q:数年前から入れ歯を使用していますが入れ歯がどうしても合わず、物があまり咬めません。周りではインプラント治療をした人も多くいるので検討したいのですが、どのような治療法でしょうか。

 

A:インプラントとは、歯を失った部位の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、それにアバットメントと呼ばれる土台を装着し、その上から人工の歯をかぶせる治療法です。インプラントは一般的にチタンという金属を使用します。チタンは人体に対して生体適合性が高く組織に受け入れられやすいため、体内に埋入しても基本的には問題がありません。
一般的には以下のようなメリット・デメリットが言われています。

 

【メリット】
・かんだ力をインプラント自身が負担するため、ブリッジのように前後の歯を削る必要性や負担が増えることはありません
・入れ歯のように取り外したりする必要がありません
・しっかりと固定され安定しているため違和感が少なく咬み心地もよいです

 

【デメリット】
・基本的に健康保険が適用されません(腫瘍などで顎骨欠損が生じた場合など一部例外あり)
・インプラント体を埋入するため外科的な処置が必要です
・骨の状態、全身状態によってはできない場合や予後が悪いことがあります

 

これらのメリット・デメリットはインプラントを用いて固定式の歯(ブリッジを含む)の場合を前提としています。
今回に関しては入れ歯をインプラントに変えたいということですので、インプラントを用いた入れ歯という選択肢もあります。インプラントに入れ歯を固定させる装置(アタッチメントや磁石など)を装着し、それに入れ歯をはめ込むことにより、入れ歯を安定させ、物を咬みやすく、かつ外れにくくさせるという方法です。
この方法では、インプラントにより固定式で歯を作る場合(インプラントでブリッジにする場合)に比べ、インプラントの本数を減らすことができますので費用をかなり抑えることが出来ます。一方で、入れ歯であることには変わりませんので、固定式で歯を作る場合に比べ違和感はどうしても大きくなります。
インプラントによる治療といっても、欠損の形態や本数、かみ合わせなどのお口の状態、またインプラントを埋入する骨の状態は人それぞれ異なります。また、インプラントは高額な治療であり、治療方針の変更や再度の治療が難しい事もありますので、かかりつけ医の先生としっかり相談しながら検討していただきたいと思います。

 

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