コーヒーにガンの予防効果あり
- 2025年10月号 -
大学生になるまでコーヒーはただ苦いだけであまり好きではありませんでした。
大学1年生の夏、サッカーの大会で大阪に行った時、あまりの暑さに逃げこんだ喫茶店で飲んだアイスコーヒーがすごくおいしく、それ以来コーヒーが飲めるようになりました。今では1日3~5杯程度飲んでいます。
日々お世話になっているコーヒーですが、先日、口腔ガンとコーヒーに関する記事を読んだので取り上げてみました。
調査は1990年6月~8月にかけて自己記入式アンケートによって得られた有効回答47,605人に対し2001年12月31日までの約13年間の追跡調査を実施し、以前にガンを患ったことがある方、回答に不備があった方を対象から除き、38,679人が調査対象となっています。
その結果、「コーヒーを飲まない人」に比べ、「コーヒーを飲む人」は口腔ガン・咽頭ガン・食道ガンの発症リスクが約半分になっていることが報告されています。
具体的には
「コーヒーを飲まない人」の発症リスクを1とした時に、
「時々飲む人」0.54
「1日1杯以上飲む人」051
これは、口腔ガンだけでなく、咽頭ガン、食道ガンに分けた分析でも同様の結果が出ています。
また、がんに対する危険因子と考えられる飲酒や喫煙などの習慣がある人でも同様にコーヒーを飲む人ほど発症リスクが下がるという結果が出ています。
今回の調査は比較的長い追跡期間、およびグループに年齢やBMIなどの隔たりが出ないように統計的な処理も行われており、同様の研究に比べ信頼度が高いと感じました。
今日もコーヒーでほっと一息つきながら、このトピックを書いています。