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スポーツドリンク習慣化のリスク

- 2021年10月号 -

「たくさん汗をかいた後の水分補給は、水よりも塩分などの電解質を含むスポーツドリンクなどにしましょう」という話は、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

このように言われると、スポーツドリンクがまるで身体に良いように聞こえ、少し汗をかいた後、入浴後、のどが渇いたときなど積極的に飲んでいる方も多いかと思います。

 

習慣的に飲まれている方は注意が必要です。

 

日本小児歯科学会が「イオン飲料と虫歯に関する考え方」を発表しました。

 

テレビやCMなどの影響により、保護者が水分補給として積極的に乳幼児に与える傾向があるそうです。そして電解質が多くなることにより、かえってのどが渇き、絶えず飲むような状態になる可能性があります。

特にスポーツドリンクは糖分濃度が高く甘みが強いため、習慣化する傾向や肥満になるばかりではなく食欲不振に陥る可能性も指摘されています。

糖分を多く含むものを頻繁に口にすれば、虫歯のリスクは跳ね上がります

 

日本小児歯科学会は対策として

・多くの汗をかいた時以外は普通の水を飲ませ、イオン飲料を水の代わりに与えない

・下痢や嘔吐で脱水症状がある場合は経口補水液を飲ませ、症状が改善した後にのどが渇いた時は水を飲ませる。

・寝る前、夜中にのどが渇いた時、入浴後は水を飲ませる。

などを挙げています。

 

これは子供だけでなく、成人でも同じことが言えます。

 

スポーツドリンクをよく飲む方は、メリットだけでなく、問題点や飲み方に関しても理解しておいたほうが良いと思います。

 

 

余談ですが、2017年2月のTOPICSのなかでWHOのガイドラインに関して以下のように記載しています。

 

糖分に関して新しいガイドラインで1日に摂取する全カロリーのうち10%未満に抑えることを「強く勧告する」としたうえで、5%未満に抑えることで「より健康に良い効果が得られる」としました。

 

一般的な成人で5%というと25g、小さじ6杯分の砂糖に相当します。
「なんだぁ、小さじ6杯も砂糖を入れないよ」と思うかもしれませんが、下の表を見てください。

 

500mlあたり 糖分(目安)
炭酸飲料 57g
100%果汁ジュース 54g
スポーツドリンク 25g

(ネットより引用)

 

もちろんこれだけではありません。普通に食べる食事にも糖分は入っています。
それを考えると、5%に抑えることはそれほど容易な事ではありません。

 

WHOによると1日10%(50g)以上の糖類を摂取することで肥満や虫歯になる確率が飛躍的に上がると記載されています。

 

毎日を5%(25g)に抑えることは難しいにしても、虫歯予防・肥満予防の為にも過剰摂取にならないように注意した方がよさそうです。

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