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「最近の若い者は・・」という言葉

- 2017年6月号 -

「最近の若い者は・・・」という言葉、ある程度の年齢・立場になってくると誰もが一度は口にしたことがあるのではないでしょうか?

 

この言葉っていつからあるのでしょう?
そんな疑問をもったことはないでしょうか?

 

例えば、1986年の流行語に「新人類」という言葉が入っています。
つまり現在の50歳前後の方が新社会人(18~22歳)ぐらいだった頃も、その上の方から「最近の若い者は・・」と言われ、理解できないという気持ちから「新人類」と呼ばれていたことになります。

 

実はこのTOPICを書こうと思ったのは、以下の文を見つけたからです。

 

「いまの若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ

 

実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。

 

今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。

 

その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。

(ネットより引用)

上記の文を書いたのがなんとあの山本五十六です。

 

つまり、戦時中の若者、現在の80歳以上と思われる方が若かった時も、その上の年齢の方から「最近の若い者は・・・」と言われていたことがわかります。
さらに、文の中で山本五十六が若かった頃も年長者に同様のことが言われたと書いてあります。

 

結局、若者の新しい価値観・考えは年長者に受け入れられず、その若者が年長者になった時にはまた新しい価値観・考えが出てきて、それについていけず、つい出てしまうのが「最近の若い者は・・」「今の若い者は・・・」という言葉のようです。

 

「世の常」とは言いますが、まさか「最近の若い者は・・・」という言葉が世の常だとは想像しておらずびっくりしたので、つい書いてしまいました。

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