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入れ歯の治療は難しい?

- 2011年7月号 -

最近、ふっとあることを思いだしました。

歯科医師になり最初の年、入れ歯の治療の研修を受けていたころの記憶です。

 

講師の先生は、千葉で御開業なさっている入れ歯の分野ではとても有名な先生で、話も面白く、とても楽しく研修を受けた記憶があります。ましてや、歯科医になりたてで、入れ歯の治療をとても難しく感じていた私にはとても興味深いものでした。

最後の質問の時、司会者から指名していただいたので「先生ほど多くの入れ歯の治療をされ、技術を持たれた先生が、難しいとか、困ったなと感じる症例はどんなものなのでしょうか?」と質問させていただきました。

 

その先生は、笑いながら以下のように答えてくれました。

「きっと、先生たちは今、入れ歯を作ったり、調整したりして入れ歯って難しいなぁって感じてるんだと思います。確かに、症例的に難しいものはたくさんあります。でもね、最も大切なのは、難しい症例の時に、患者さんがどう感じているかなんですよ。自分自身のかみ合わせや骨の状況を理解して、難しいってわかっている患者さんは少しの改善で喜んでくれるし、回数も気にせず通ってくれるんだよ。逆に、非常に簡単に思える症例でも、もし患者が自分の歯と同じようにかむことを期待していたら、僕にも治せないね。

入れ歯だけでなく、口だけでなく、人を見て、もし自分の実力以上の事を期待されている患者だったら、あまり触らずに他の医院を紹介するほうがいいよ」

 

確かに、当医院に来院される患者さんでも、これでかめるのかな?という入れ歯を入れられているのに、全く問題ないとおっしゃる方もいれば、他院で作った入れ歯が合わないと来院された方で、しっかりとした調整がされているし、入れ歯自身に問題はないよなぁと感じる方もいらっしゃいます。

 

そういえば、私が初めてインプラントの研修を受けた時の先生も、まず患者さんとの相性を考えなさいと、講師の先生は言っていたのを思い出します。

 

・・・・相性が合わない時は、その著名な先生方はどうされるんでしょう?

 

治療は、技術だけではないですし、なかなか難しいものですね。

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