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ジェネリック薬品に関して

- 2012年3月号 -

現在、当院で処方する多くの薬がジェネリック薬品となっています。

 

実はこのTOPICの原稿は、かなりまとめて書いているため、この文章がのる段階では、ほとんどがジェネリックに代わっていると思います(一部、ジェネリックがない薬は別ですが)

 

何でもそうですが、ジェネリックにもメリット・デメリットがあります。

メリットとして、薬代が安くなります。これがジェネリック最大のメリットと言えます。

一方で、デメリットとして、薬を構成する成分は元の薬と同じなのですが、例えば包んでいる糖衣などの関係で、元の薬と同じようには作用しないものもあると聞いています。

 

「安いけど、効かないでは困るなぁ」と考え、最初はジェネリックをあまり用いませんでした。

ただ、時間がたつにつれ、実際に使用されている先生などから話を聞き、現在、当院で処方している薬に関しては問題がないようだと感じたため、少しずつジェネリックに変更していきました。

 

ただ、歯科の分野で薬品をジェネリックに変えてどれほど金銭的にメリットが出るかというと・・・。

例えば、抗生物質として以前はサワシリンを処方していました。これのジェネリックであるアモキシシリンに変更したわけですが。

仮に、抗生物質を毎食後1錠で3日分処方したとします。

サワシリンの場合

1日分の薬代30円×3日分=90円  3割負担の方の場合、支払が30円

アモキシシリンの場合

1日分の薬代20円×3日分=60円  3割負担の方の場合、支払が20円

患者さんが医院で支払う現金の差が10円とわかった時、実はかなり愕然としました・・。

この金額差なら、使い慣れた元の薬を使いたくなるなと正直思いました。

 

もちろん、もっと強いタイプの抗生物質、例えば当院ではジスロマックも処方しますのでこれのジェネリックがあると、もっとメリットが得られるとは思うのですが。残念ながら、ジスロマックに現在のところ、ジェネリックはないようです。

 

歯科の分野で、ジェネリックを勧めて、果たしてどれぐらいの効果があるのだろう・・?

と、少し疑問に思いましたが、誰かさんの言葉のように「大きなことはできませんが、小さいことからコツコツと」といった感じでしょうか。

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