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定期健診を受けていない人は、受けている人より最大で9.5倍歯を失いやすい。

- 2010年1月号 -

歯の定期検診は重要なのはご存知だと思いますが、定期健診をすることでどれほどの効果があるかはご存じでしょうか?
効果が分からないことにはなかなか歯科医院には通おうとは思わないかもしれません。

知り合いのHPから情報と文章を拝借して2004年の英論文と、平成17年の歯科疾患実態調査からデータを比較してみました。

 

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残念ながら日本人の約98%は、定期健診に通われていません。
つまり、痛くなったら、何かの症状が出たら歯科医院に行くかたちです。その結果、多くの方が歯を次々失っています。このグラフからも分かるように、36歳以降から急激に歯を失い始めます。

 

2005年版のその他の情報においても、約50%の方が80歳で14本しか歯を残せていません。
35歳時点では、28本の歯が揃っていたのにも関わらずです。
35歳から80歳までの45年間で、14本もの歯を失っているのです。これが定期健診を受けていない一般的日本人(98%)の悲しい現実なのです。

 

逆に定期健診を受けている人は、30年間に歯を失った本数は0.4~1.8本です。
掲載したグラフでは、便宜的に18/30で計算して、0.24~1.08本としています。 定期健診を受けていない98%の日本人は、18年間で1.3~6.5本もの歯を失っています。
逆に定期健診をうけた人では、わずか0.24~1.08本の歯を運悪く失う程度で済みます。
つまり定期健診を受けないことで、歯を失う確率が5.4~9.5倍になるともいえるでしょう。

 

定期的に健診を受け、口腔内の健康を保ち、適切な時期に治療を受けることによって、多くの歯を残すことができます。また治療の回数も減らすことができます。
いかがでしょうか?定期健診の重要性を少しは理解していただけたでしょうか?

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