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安心してください。滅菌してますよ。

- 2019年4月号 -

数年前、テレビでタービンの未滅菌が取り上げられ話題になっていました。

2018年 4月の保険の改正でタービンなどを使用毎に滅菌する流れが保険の中に組み込まれました。

使用毎に滅菌していない場合は初診料や再診料が減点となるというものです。

 

当院では使用毎にタービンを滅菌しています。

 

当院が滅菌していれば、他の医院がどうであろうと私には関係ないので、基本的にTOPICSに取り上げるつもりはなかったのですが、上記に記載したように保険の流れにくみこまれた事、前々からテレビなどの情報で疑問に思っていたことがあったので取り上げました。

 

何かの番組で自分が通院している歯科医院がタービンを滅菌しているかどうか?どうやってチェックするかの質問に、出演されていた歯科医師が「滅菌している医院は、目の前で滅菌袋をあけて装着している」と答えていました。

そしてその映像が流れていました。

 

・・・・・・?

 

当院では、ミラーなどが入っているトレーなどは診療台で滅菌袋から出します。

ただ、これは滅菌した後に開ける必要がない器具だから目の前で滅菌袋から出すのであって、タービンを同様に出すのは意味が違います。

 

当院がハンドピースの滅菌を取り入れる時に説明書やメーカーの担当者に聞いて確認した流れは、以下の通りです。

 

洗浄→注油(から回し)→滅菌→注油→から回し→使用できる状態

 

タービンは高速で回転するため注油(イメージとしては油をさす)が必要となります。一部のメーカーで注油の必要がないものもありますが、ほとんどの物は注油が必要となるはずです。

滅菌前の注油は、滅菌によりその成分が飛んでしまうため、本来の注油としての効果を発揮しません。

滅菌袋は滅菌をするときに使用するため、本来は滅菌後に注油→から回し(試運転のようなもの)を行う必要があり滅菌袋から出さなければいけません。

そして注油してから10分以上放置してから回しをする必要があるため、本来の流れでは患者の目の前で滅菌袋から出してユニットに装着ということができないと考えます。

 

では、「滅菌袋から出して装着する」というのはどうやっているか?

おそらく、滅菌した後の注油を行っていないと思います。

ただし滅菌はされているため、これは患者さんにとっては衛生上何ら問題はありません。

ただ、タービンなどが壊れやすく、修理費がかかるという医院の問題になります。

 

テレビでやっていたように滅菌袋から出しているというのは、滅菌しているかどうかの判断基準にはならないと思います。実際、メーカー担当者と話していると「単なるアピールでは?」と言っていました。

 

最も簡単な方法は、受付やスタッフに「歯を削る器具って滅菌してる?」って聞けば良いのです。先生には聞きにくいかもしれませんので。

これが最も簡単で、一番確実ですよ。

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