教育に関して考える(2)
- 2013年1月号 -
先月に続き、教育に関して述べてみたいと思います。
私が偉そうに物を語れるような人物ではない事は、自分自身でよくわかっています。
ただ、日本人で生まれた以上、日本人という事を誇りに思いたいですし、日本を好きでありたいと考えるのです。
ワールドカップで日本代表の勝利に歓喜するのは、ただ単にサッカー好きというだけでなく、やはりこういう思いが根底にあると思うのです。
そして、国というものを考えた時、最も大切なのは「教育」だと思います。
ある雑誌に以下のようなアンケートがのっていました。
「あなたの学校の先生を尊敬していますか?」
というアンケートを20カ国、アメリカ、日本、ロシア、中国、韓国、ヨーロッパの国々で行ったそうです。
なんとなく見当がついたと思うのですが。
ほとんどの国で80%以上が「尊敬しています」となったそうです。
19番目の国でも70%以上が「尊敬しています」と答えたそうです。
日本は想像どおり20番目で、しかも「尊敬しています」と答えたのが21%と、圧倒的に低いのです。
18カ国が80%以上、19番目が70%以上、20番の日本が21%・・・。
断トツの低さです。
このような状態の中で、よく現場の先生達は頑張っているなぁと頭が下がります。
尊敬されない、敬意を払わない生徒たちに仕事とはいえ、教えなければいけない。
しかも、何かあれば親が出てくるでは、さぞ大変でしょう。
私も現在でも研修に参加し、多くの先生に教えを受けています。
もちろん、結構、高額な金額を払い、研修で治療技術を教えてもらうわけです。
夏場、どんなに暑かろうと、スーツで研修に出かけます。
以前、ある人にこう言われたことがあります。「こっちは高い金を払って、研修を受けに来てるんだから、別に私服でいいだろう」と。
もちろん、お金を払っているわけですが、それでも立場的には教えを請いに行くわけです。
実際、私たちに教えてくださる先生も必ずスーツでいらっしゃいます。
教えてくださる先生が熱い中、スーツを着て、身なりをそろえてきてくださっているのに、教えを請う立場の私が、私服で行けるはずがないのです。
それは教えてくださる先生への最低限の礼儀のように考えます。
先生への尊敬の念がない状態で、どのように教えることができるのでしょうか?
さらに来月へ続きます