フッ化物配合歯磨剤の利用方法(新基準)
- 2025年5月号 -
日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会の4学会が合同で「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」を発表しました。
発表された内容を学会HPより引用しました。
4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023年1月)
(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)
たぶんこれを見て異なる意見をもつ歯科医師もまた多いだろうと感じましたが、一つの参考になるため掲載しました。
うちの子供もそうだったのですが、2歳以下の子にこの基準通りに用いると歯磨剤の味が嫌で歯磨き自体を嫌がってしまうようになる可能性があります。(もちろん最初は仕上げ磨きの時だけ使用しますが)。そのため、最終的にこの量を目標にすると考えた方がよさそうです。
また、歯磨き後のうがいに関しては、できる限りフッ素など薬品の効果を期待するため、うがいを極力少なくする記載があります。一方で、しっかりとうがいし口腔内の食片残渣や取り除いた菌を洗い流した方が良いと考える先生も多くいます。フッ素など薬品の効果をより期待したい場合はそのあとにさっと口腔内を磨けばよいだけの話なので、しっかりうがいをすることを推奨されても間違いではありません。
なお、例えばチェックアップ子供用950ppmF、ジェルコート950ppmFなど当院に置いてある歯磨き粉にはフッ化物濃度の記載がありますが、現在市販されてる歯磨き粉にはフッ化物濃度が記載されてないことも多いそうです。これに関してはフッ化物濃度の明記を求めていくとの記載がありましたので、今後徐々に明記されていくと思います。